【腰痛治療のトリガーポイント】痛みやコリ、しびれとの関係とは?
誰もが悩む体の不調の一つの腰痛。実際に厚生労働省が行っている国民基礎調査の自覚症状を表す有訴率でも1位、2位に上がってくるのが腰痛です。自覚症状だけでなく、通院されている方も多く、平成25年度の同調査では男性が通院疾患名の第4位、女性が第2位という結果がでています。
それほど多くの人が悩んでいる腰痛を解決してくれる治療法として「トリガーポイント」という言葉を聞きます。某男性向け健康雑誌でも特集が組まれた注目のキーワードです。これって一体、どういうことなのでしょう。そこで、今回は「トリガーポイント」とは何か、どういう治療なのかについてまとめてみました。
この記事の目次
トリガーポイントって何?
トリガーポイントの「トリガー」は英語の”trigger“です。この英単語には「引き金」という意味があります。トリガーポイントという場合の「引き金」は、病気の症状を引き起こすきっかけという意味が含まれています。
つまり、痛みやコリ、しびれなどにとても関係の深い、症状の引き金となる筋肉や筋膜にできたしこりがトリガーポイントというわけです。普通のコリが全てトリガーポイントかというとそうではありません。押してみて、押した場所ではなく離れたところに痛みを感じるという特徴があります。
どうしてトリガーポイントができるの?
トリガーポイントの発生原因は、スポーツや労働などにより筋肉を過度に収縮、伸張させたり、外傷などによってできる小さな筋損傷がもとになっていると言われています。筋損傷の状態で、反復する動作を続けたり、同じ姿勢を長く保持したりすることで、血液の循環が悪化します。血液の循環が悪くなると酸素や栄養などがうまく届かなくなり、しこりのようなものができます。これがトリガーポイント形成までの流れです。
トリガーポイントが形成されると、痛みやコリ、しびれといった状態が出現するわけです。
腰痛に効くトリガーポイントはどこ?
腰痛と一口に言っても、鈍痛を感じる人もいれば、足の方まで痺れるような痛みの人もいます。全ての人が共通のトリガーポイントをもっているわけではありません。比較的よく言われるのが腹筋、大腿部裏側のハムストリングス筋、臀部の大臀筋です。腹筋の場合は背部から腰部にかけての痛み、ハムストリングス筋と大臀筋は坐骨神経痛に対するものです。ご自身で、筋全体を触ってみて、しこりのように固くなっているところがあるか確認してください。見つけたら、そこを押してみてください。押した場所と違うところに痛みを感じれば、そこがトリガーポイントである可能性は高いです。
トリガーポイントの2つの治療法
トリガーポイントは、先ほどから述べているように、筋肉のしこりのようなものです。この部分をほぐしてあげることで、血流がよくなり、栄養も行き届き、痛みが改善すると考えられています。ではどうやってほぐすのでしょう。方法には2つあります。
1つは、トリガーポイント注射です。これは整形外科の医師が行うもので、トリガーポイントに局所麻酔剤または、局所麻酔剤とステロイドを混ぜたものを1~5ml注入するというものです。
2つめとして、トリガーポイント鍼灸があります。こちらは、鍼灸師が行うものなので、鍼灸院や治療院と呼ばれるところで行う治療法です。鍼を打つことで筋肉を柔らかくし、自律神経を調整し内蔵機能を改善し、血流も改善します。
まとめ
いかがでしたか?
トリガーポイントがどういうものでこれを攻略すると腰痛に効くというのはお分かりいただけましたか?
ある治療家のお話によると、マッサージでほぐしたものは表面的なので一時的なものなのだそうです。ところが、トリガーポイント注射であれ、鍼灸であれ筋肉の深い部分にまで作用できるので、効果が高いそうです。
他の治療と組み合わせながら、取り入れていくのも一つの選択肢かもしれません。
腰痛に限らず、坐骨神経痛やヘルニア、狭窄症などにも効果を期待されていますので、一度試してみることをオススメします。
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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」
これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
そこでぜひ一度お試しいただきたいのが、こちらの改善法です。
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