ペットも腰痛に？犬の椎間板ヘルニア 症状・治療・予防法について

ヘルニアになるのは、人間だけではありません。犬だってヘルニアになるのです。しかしながら、犬は人間のように痛みを訴えることができません。だからこそ気をつけておきたい犬のヘルニアの症状

今回はワンちゃんのヘルニアの症状について。そして、

「どんな治療法が存在するの？」

「予防するためには何をすればいい？」

「どんな犬がヘルニアになりやすいのか？」

についてお話させていただきます。

愛犬をヘルニアから守りたい人は必読です。今日からできるヘルニア予防策を始めよう！

犬もヘルニアを発症する？

犬がなりやすいヘルニアといえば、椎間板ヘルニアです。椎間板は背骨と背骨の間にあり、普段はクッションのような役割を担っています。ですが、この椎間板が脊髄にはみ出してしまうことで、ヘルニアを発症してしまうのです。こういった症状になりやすいのは胴体が長いダックスフンドです。しかし、それ以外の犬だってヘルニアを発症することもあります。

犬のヘルニアはどんな症状が起こる？

犬の椎間板ヘルニアの症状はどのようなものがあるのでしょうか？

まず、歩き方が変わります。後ろ足を引きずるように歩く、もしくは腰を揺らしながら歩いているような歩き方をしていたら、もしかしたら椎間板ヘルニアからくる痛みをかばうために変な歩き方をしているのかもしれません。

また、人から抱き上げられるのを嫌がるようになります。これは、椎間板ヘルニアになると体、特に腰やお尻を触られたくないからです。触られるだけで痛みが発生しますので、飼い主を避けるような素振りすら見せるかもしれません。いつもは抱っこが好きなのにおかしいな？と思ったら、ヘルニアの可能性があるのです。

椎間板ヘルニアにかかった犬の症状でも、もっとも重いものとして覚えておきたいのが神経障害です。神経障害になると、「下半身が麻痺して歩行できなくなる」「トイレがうまくできなくなる」といったことが起こります。

犬のヘルニアの治療法は？

犬のヘルニアは、どうやって治療すればいいのでしょうか？軽度の場合には、内服薬が効果的だとされています。抗炎症剤や鎮痛剤などを飲ませ、痛みが軽減するのを待ちます。投薬と合わせて行われることが多いのが温熱療法です。

ただし、あまりに症状が進行している場合には手術をすることもあります。犬にとっては大きな負担になる可能性もありますから、できるだけ軽度のうちに治療をスタートすることが大事でしょう。

また、最近では、鍼治療などの東洋医学を取り入れている動物病院もあります。

犬のヘルニアの予防策は？

犬のヘルニアを予防したいなら、背骨に負担がかかるような運動な姿勢を避けるようにすることです。犬がヘトヘトになるまで全力疾走をさせたり、ジャンプをさせたりするのはやめましょう。また、犬の背骨に負担がかかるようなポーズを長時間させるのもダメです。また、家の中に段差を作らないようにすることも大事です。ベッドやソファには犬用の階段をつけるなどして、できるだけ腰に負担がかからないようにしましょう。

また、食生活にも配慮することをおすすめします。肥満体型はヘルニアの原因になることがありますので、食べ物は与えすぎないようにするべきでしょう。

まとめ

いかがでしたか？

犬のヘルニアも、人間のもの同様自然治癒することはありません。だからこそ、できるだけ早く治療を始めることが肝心です。抱き上げたり触ったりしたときに妙に嫌がるそぶりを見せたり、歩き方がおかしいと感じたりしたら一刻も早く動物病院に連れて行きましょう。そうすることで、症状を軽く抑えることができます。

人間にとってのヘルニア治療も大変ですが、犬にとっても同じことです。あなたの愛犬が歩行困難になる前に、守ってあげましょう。

(関連記事)

・椎間板ヘルニアの症状とは？悪化すると運動障害や排尿・排便障害も…

・スポーツトレーナーが教える腰椎椎間板ヘルニアの対処法とは？

・坐骨神経痛にオススメ！無理をしないヨガ7つのポーズ