【梨状筋症候群の原因】スポーツ選手や女性に多い理由とは?
昨年、ビートたけしが司会をしている『みんなの家庭の医学』で取り上げられたことで、知られるようになった梨状筋症候群。ただ、梨状筋という筋肉がわかりにくい場所にあることもあり、まだ、どういうものであるかわからないという方も多いのではないでしょうか。
梨状筋と坐骨神経との関係は、坐骨神経の通り道に関係しており、梨状筋が坐骨神経を圧迫することで下肢のしびれ感を引き起こすと考えられています。若い人で起こる坐骨神経痛のほとんどが梨状筋症候群であり、また女性に多い病気とも言われています。
今回は梨状筋症候群について、その原因について紹介したいと思います。
この記事の目次
梨状筋は坐骨神経の通り道に関連している
冒頭でも触れましたが、梨状筋は坐骨神経の通り道に関係しています。
梨状筋とは、お尻のところにある筋肉です。お尻の真ん中あたりに逆三角形の骨、仙骨があります。その仙骨から大腿の方へ走る筋肉が梨状筋です。
坐骨神経は、この梨状筋の前をとおり大腿の方へと走ります。人によっては、坐骨神経に由来する総腓骨神経が、梨状筋を貫通またはその後ろを通り、脛骨神経が梨状筋の前を通ります。
いずれにせよ、神経の通り道になっているが故にその神経に触ると症状が出るというわけです。
梨状筋症候群とスポーツの関係
梨状筋の主な作用は股関節で大腿骨を外旋することです。そのほかにも、脊椎と下肢から骨盤にかかる力のバランスをとる働きも行います。またジャンプをしたときなどの踵から受ける強い衝撃を吸収する働きもあります。
着地運動を繰り返すランニングのほか、速い方向回転をするテニス、サッカー、バレーボールなどで痛めやすいといわれています。スポーツ選手に梨状筋症候群が多いのは、梨状筋の作用とそれにかかる過度の衝撃にあるようです。
スポーツ以外で考えられる梨状筋症候群の原因
「えっ、こんなことで?」と思うような原因の一つにお尻のポケットにお財布や携帯などやや重みのあるものを入れていることが挙げられます。
そのほか、体のバランスが悪いことが影響するため、座るときに足を組んでいるとか、いつも決まった側にしか荷物をかけないとか、日常生活のちょっとした積み重ねにも原因はあります。
また、過去に事故に遭い、腰や脚を傷めた経験のある方もそのことがきっかけで、梨状筋に影響を与える場合があります。
梨状筋症候群はどうして女性に多い?
梨状筋症候群の患者比率は6:1で圧倒的に女性に多い病気です。デスクワークの多い人がなりやすいといわれています。同じ事務系職種でも女性の方が男性に比べると外出が少なく、長時間腰かけている可能性が高いというのもあるかもしれません。
また、女性ホルモンとの関係を指摘する研究者の方もいます。そのほか、前出で体のバランスについて触れましたが、女性の場合、妊娠によって骨盤のゆがみやズレが生じる可能性も高いです。こういったことが影響していると考えられています。
まとめ
いかがでしたか?
スポーツをやっているやっていないにかかわらず、日常のちょっとしたことでもこの病気には影響があるとわかりました。
また、梨状筋の影響はレントゲンやMRIに反映されません。レントゲンやMRIに異常はないが、下肢のしびれ感のある方はこの病気かもしれません。
もし、心当たりのことがあれば、それを含めて医師に伝え、適切な治療を受けましょう。
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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」
これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
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