椎間板ヘルニアの症状とは?悪化すると運動障害や排尿・排便障害も…
テレビを見ていると、腰痛関連のサポーターやサプリメント、運動器具などのコマーシャルって結構ありますよね?それだけ、日本人の多くの方が腰痛に悩まされているのだと思います。
一口に腰痛といっても、内臓疾患からくる腰痛もあれば、いわゆるぎっくり腰、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、そして坐骨神経痛など様々です。この中でも、年齢を問わず患っていらっしゃる患者さんが多いのが椎間板ヘルニアではないでしょうか。
有名人の方でも、三宅裕司さんとか江口洋介さんとかヘルニアに悩まされ、治療に専念されていた時期があったそうです。また、坐骨神経痛の原因は主に「腰部脊柱管狭窄症」と「腰椎椎間板ヘルニア」の2つとも言われています。
そこで今回は、このうちの1つ、椎間板ヘルニアとはどんな症状なのか?についてまとめてみました。
この記事の目次
椎間板ヘルニアとは?
椎間板は、椎骨と椎骨の間にある円盤状のクッション的な役割をするものです。椎間板の外側は、薄い軟骨が層状になっています。この部分を線維輪といいます。椎間板の中央は髄核とよばれるゲル状のものがあります。
椎間板ヘルニアは、線維輪にできた小さな裂け目から、髄核や線維輪の断裂部分がはみ出すことによって起こる病気です。
若い年齢で発症するものと、中高年になってから発症するのとでは、症状に違いがあるそうです。
次項では、中高年以外の年齢でみられる症状について紹介し、加齢に伴うものについては、別項でその症状について説明します。
椎間板ヘルニアの症状とは?
腰痛と片側の下肢痛がいちばんの症状です。状況によって、痛みの種類は変わっていきます。急性に起こる場合は、体を動かすことがままならないほどの腰痛が起こります。その痛みから1日~2日くらいすると、放散痛という状況になります。
放散痛とは、腰の痛みが下肢の方へと移動し、足がしびれるような感覚になります。そのため、痛みをかばって、片側の膝が折れるような形で歩く疼痛性跛行がみられます。
通常は片側の下肢痛なのですが、もし、両下肢に痛みを感じるようなら正中ヘルニアという状態かもしれません。後方正中部に膨らみ、巨大なヘルニアとなって馬尾神経を圧迫します。こうなると運動障害や排尿・排便障害がみられます。
加齢による椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症
最初の項で、髄核や線維輪について触れました。中高年の場合、老化により髄核の水分が減ってきて、椎間板に弾力がなくなってきます。
ヘルニアの症状に関しても、髄核の脱出に限らず、後方線維輪事体が椎体から剥がれ脱出することがあります。後方への脱出で思い出していただきたいのが、先ほどの項で触れた正中ヘルニアです。両下肢にしびれ、痛みを感じます。
実は同じように両下肢にしびれ、痛みを感じるものに脊柱管狭窄症という病気があります。これも中高年に多い病気です。腰部の脊柱管が狭くなる病気です。
もし、前かがみの姿勢が楽なら脊柱管狭窄症、座ったときに何かに寄りかかって座っていると楽なら椎間板ヘルニアの可能性が高いです。
椎間板ヘルニア 3つのセルフチェック
気になる腰痛が椎間板ヘルニアかどうか、簡単に試せる3つの方法をご紹介します。
①まっすぐに立ち、それから徐々に前屈してみる
痛みを感じ、前屈できないようなら椎間板ヘルニアかもしれません。
カラダのかたい人で前屈ができない人との違いは、太ももの後ろのつっぱり感です。つっぱり感だけなら、椎間板ヘルニアではなく、単に体がかたいのかもしれません。
②まっすぐに立ち、つま先立ちをする
ヘルニアの方はつま先立ちができないそうです。不安な方は椅子に手を添えるなどをして試してみましょう。
③仰向けで寝た状態で、膝を伸ばしたまま片足を30度以上上げてみる。
臀部から足にかけて、ちょうど裏側に痛みが走ったときの角度を見ます。ヘルニアでない人は70度くらい、足をあげることができるそうです。
3つのセルフチェック法をご紹介しましたが、無理は禁物です。痛みを感じたり、不安に思う場合は速やかに医師に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
何か心あたりはあったでしょうか。
最後に紹介したセルフチェックですが、あくまで参考程度にお考えください。医療機関で診断する際も前出の3のテストを行います。現場ではSLRテストと呼ばれるものです。実際はMRIを行ったり、他の検査を行ったり複合的に判断します。
腰痛の種類によって対処方法も変わります。腰痛持ちの方は、医療機関できちんとした診断を受けることをオススメします。
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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」
これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
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