硫酸グルコサミン、塩酸グルコサミン、Nアセチルグルコサミンの解説
最近、テレビで見ない日はないというぐらい、グルコサミンのサプリメントのコマーシャルを見ます。しかも、何社も。
どのメーカーも強調しているのは、すり減った軟骨に効果があり、関節痛対策になるということ。
これだけ毎日見ていると、「グルコサミンって、関節によさそう」と思わずにはいられません。また、年齢とともに体内のグルコサミン量は少なくなり、サプリメントで補っていくしかないというようなことを言われると、ますます必要なサプリだと思ってしまいます。実際はどうなのでしょう。
さらに、いざ買おうと思っても、これだけメーカーが乱立していると、選べないというのもあります。
そこで、今回はグルコサミンについて調べてみました。
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この記事の目次
グルコサミンには種類が3つある
一口にグルコサミンといっても、種類があることをご存知でしたか?
硫酸グルコサミン、塩酸グルコサミン、N-アセチルグルコサミンの3種類です。
N-アセチルグルコサミンは、肌や軟骨などもともと生体内に存在し、糖タンパクやヒアルロン酸の成分に使われているものです。
硫酸グルコサミンと塩酸グルコサミンは人為的に作られるものです。
カニやエビなどの甲殻類に多く含まれているキチンという物質を硫酸で加水分解したものが硫酸グルコサミン、塩酸で加水分解したものが塩酸グルコサミンです。
硫酸グルコサミン、塩酸グルコサミンの効果
前項で述べたように、加水分解の方法によって呼び方が違うこの2つのグルコサミン。違いはあるのでしょうか?
純度の高さ、分子量の大きさ、体内利用率に違いがあり、塩酸グルコサミンの方が純度が高く、分子量が小さく、体内利用率も高いそうです。これだけを見ると塩酸グルコサミンに軍配が上がりそうです。
しかしながら、国立健康・栄養研究所の「『健康食品』の安全性・有効性」データによると、塩酸グルコサミンは骨関節症に、硫酸グルコサミンは骨関節症と顎関節症に有用性がみられること、また、服用の安全面で、塩酸グルサミンは短期、硫酸グルコサミンは長期で適切に用いれば問題ないとのことです。
このことから考えれば、硫酸グルコサミンの方が、適用範囲と安全面で優位に思えます。
N―アセチルグルコサミンの効果
N-アセチルグルコサミンは、生体内に存在するものです。
摂取されたグルコサミンが体内で酵素によって分解し、合成されるアミノ糖と呼ばれるものです。
もともと生体内にあるN-アセチルグルコサミンを摂取したほうが、副作用もなく良さそうに思えます。
前項でも触れた国立健康・栄養研究所のデータによれば、N-アセチルグルコサミン入り飲料を8週間飲んだ例で、疼痛・階段昇降などで改善があったケースがあったとはいうものの、安全性、有用性に関する十分なデータがないとい報告がなされています。
飲むべきか、飲まざるべきか
さまざまな実験で、有用性を訴えているものもあります。全く効果がないとはいえません。
ただ、グルコサミンはアミノ糖と呼ばれるものになることを考えると、糖尿病を持病に持っている人は糖を摂取したつもりがなくても、体内で糖として存在してしまう怖さがあることを認識しなければいけません。
また、抽出にあたって使われるのが甲殻類に含まれているキチンです。甲殻類の食物アレルギーのある人は、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
医師から処方されている薬との飲み合わせによるトラブルも考えられますので、一度主治医に相談するといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
サプリメントだからといって、気楽に考えていると、関節炎とは違うところで弊害が出てくるように思えます。
効く・効かないに個人差が大きいです。グルコサミンの抽出過程やアミノ糖との関連を考えると、持病をお持ちの方は、自己判断で服用するのではなく、主治医に相談してから服用することをおススメします。
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