【脊柱管狭窄症の手術】痛み、総額費用、保険適用、日数について
もしも、脊柱管狭窄症で手術を勧められたら、何を覚悟しておけばいいのでしょう。
覚悟というほどおおげさなものではないかもしれませんが、誰しも手術を勧められれば、入院日数や費用、手術後どのくらいで歩けるのかなど心配になるものです。
今は、昔と違いインフォームドコンセントといって、医師が内容を事前に説明するため、手術自体がどういうもので、入院日数がどのくらいかかるかというところはきちんと説明されるはずです。
そこで、今回は少しでも不安を和らげていただけるよう、手術前・後で想定されることや、入院日数、費用のことなどを紹介します。また、あまり一般によく知られていない限度額適用認定証についてもお教えします。
この記事の目次
手術前は、何をするの?
手術することが決まると、手術前検査を実施します。血液検査や尿検査が中心です。事前に外来で行うのがほとんどです。また、他の疾患をお持ちの方の場合は、専門医を受診してもらい、手術に支障がないかどうか診断してもらいます。
術前検査や他の専門医の診断で特に問題なければ、手術日の前日または前々日に入院になります。手術前の説明や、処置が行われます。例えば、手術後は安静を必要とするため、トイレにいけません。そのため膀胱留置カテーテルといって、管から尿バッグに排尿できるような処置を施します。
手術日当日はどうなっているの?
手術には、神経への圧迫をとる椎弓切除術や椎骨の異常な動きに対する脊椎固定術など患者様の状況によっていくつかの手術があります。レーザー手術はそもそも入院の必要がないので、入院を要する健康保険適用で行われる手術の場合について説明します。
手術当日は朝から何も食べられません。禁食です。手術室に行く前には全身麻酔を効きやすくするための処置がとられます。脊柱管狭窄症の手術はほとんどの場合がうつ伏せの姿勢で行われます。
手術が終わると回復室で落ち着くまで様子を見てその後病室に戻ります。手術から病室にもどるまで、およそ2時間かかります。寝返りは自分でうつと痛みが増すため、この日は看護師さんが体位交換をします。
手術の翌日からは?
手術の翌日から食事は可能です。痛みが強くて食べられないということがあれば点滴で栄養補給を行います。
手術後2,3日は痛みが続きます。食事がとれる人であっても、感染予防の点滴を行います。術後数日はベッドの上で食事、排せつを行うことになります。自分で起きられるようになるとリハビリがはじまります。
手術内容やご本人の体力にもよりますが、リハビリ開始は早い人で手術翌日から遅い人で5日後くらいからです。抜糸までは10日から2週間くらいです。
歩行訓練で階段の上り下りができるようになれば退院です。こちらも個人差があり、結局、入院期間は早い人では10日くらい、遅い人で1か月近くかかります。
費用はどのくらいかかる?
保険適用となる椎弓切除術の場合、1か月の入院で医療費全体としては100万円くらいです。自己負担分で考えると30万円くらいです。
脊椎固定術の場合は同じ入院期間であっても医療費全体として200万円から250万円くらいかかります。自己負担分で考えると60万円から80万円くらいです。
脊椎固定術が高いのは、手術材料となる固定具の値段が高いからです。個室に入院する場合は、別途実費の負担があります。保険適用の範囲内の場合、高額療養費といって一定金額以上の自己負担があると払い戻しを受けられる制度があります。これにより、実質負担をするには15万円くらいだといわれています。
レーザー手術に関しては、保険がもともと使えないため、全額自己負担で60万円から100万円くらいするそうです。
限度額適用認定証って何?
「限度額適用認定証」の制度をご存知ですか?
前項のところで触れた高額療養費は、一定額以上の支払があると後日お金が戻ってくる制度です。一定額というのは70歳未満の場合、所得によって5段階に分かれています。
例えば、毎月のお給料が26万円以下の人であれば、57.600円が自己負担限度額でそれえを超えた金額が戻ってきます。お金が戻ってくるのは医療機関にお金を支払ってから2,3か月あとのことです。
限度額適用認定証は高額療養費の対象になることを見越して、最初に自己負担限度額だけを病院に納めるための制度です。あらかじめ健康保険の保険者に申請をする必要があります。しかし、これを利用すればお金の準備という点で助かる方もいらっしゃると思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、手術だけでなく、入院のことも含めて紹介しました。70歳以上の方であれば、患者負担金の割合も、高額療養費の自己負担限度額も一般よりも少ないです。
入院への不安、手術への不安は体によってよくないです。最近ではクリニカルパスといって、入院されてから退院されるまでの目安が示されるようです。疑問点を解消し、手術の臨んでいただきたいものです。
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